CAFE 香庵 [koh-an]
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ジャワ舞踊あれこれ
ジャワ舞踊のめざすところは? ロモ・サス:踊る自分と観客と至高神が一つになる、天国のような状態。  
 
ジャワ舞踊のご紹介
香苗は、1991~94年にインドネシア共和国のジョグジャカルタ市で日本語教師をしていました。その時、どっぷりはまっていたのがジャワ舞踊。幸いにも(外国人の特権で!)ジョグジャカルタ王宮の舞踊教師で斯界の第一人者だった故K. R. T. サスミント・ディプロ師(ロモ・サスとお呼びしていました)に師事し、舞台に立てるまでに育てて頂きました。
「ジャワ舞踊をやっています」というと、みなさんの記憶には「東南アジアのどこか」とインプットされるようです。それが再生される時には「あの爪の長いやつ?」(それはタイ舞踊だよん)とか「バリ舞踊だよね」とか、さらには「マレーシアだっけ?」「ええっと、インド?」などとさまざまに展開します。なので、ここではっきりご記憶ください。ジャワは、インドネシア共和国の中心となっている島です。本州より一まわり小さいぐらい。ちなみにバリもインドネシアです。ジャワ島の隣にある小さい島です(インドネシアより有名ですけどね;-)。

インドネシアには200とも300とも言われる民族がいて、それぞれ独自の言語や文化を持っています(共通語はインドネシア語)。ジャワ島の中にも、大きく分けてジャワ人地域とスンダ人地域があります。ジャワ舞踊と呼ばれるのは、ジャワ島中部の王宮で発展した宮廷舞踊です。ジャワ文化の中心地はソロ(スラカルタ)とジョグジャカルタという二つの都市で、それぞれの王宮に独自の形式が伝わっています。ソロ形式は流れる水のように、ジョグジャ形式は風にそよぐ葦のように踊る、と言われるそうです。香苗が踊るのはジョグジャカルタ形式の女性舞踊です。

ジャワ舞踊は大変ゆったりした動きが特徴です。動く瞑想といってもいいかもしれません。サスミント師は、理想の状態とは「踊り手の内面が統一されて、同時に観る人および至高神とともに三位一体になること」「まるで天国にいるような感じになること」だと言っていました。また他の先生からは、大切なのはエクスタシー(陶酔)だと聞きました。バリ舞踊が激しいトランスだとすれば、ジャワ舞踊は静かなトランスです。

伴奏は、ガムランと呼ばれるジャワの伝統音楽。楽器のこともガムランと呼びます。王宮お抱えのフルオーケストラになると、楽士+歌手で約40人という大所帯になります。楽器は、青銅製の打楽器が中心。いちばんのベースとなるのは銅鑼(ゴング)。その他、大きさが少しずつ異なる青銅製のおわんをたくさん並べて伏せたような打楽器クノンやクンプール、木琴や青銅琴など。それに弦楽器や管楽器、太鼓、男女の歌手数人が入ります。さまざまな響きがゆるやかに複雑に響きあい、聞くものの気持ちをほどいてゆきます。その気持ちよさの秘密は、倍音の豊かさだそうです。

舞踊や演奏の舞台となる建物プンドポは、四方の壁がなく、大きな屋根と石造りの土台だけで外に開かれているため、時おり鳥の声なども混じって聞こえます。のどかに流れる風を感じながら、ゆるやかに舞う美しい踊り手を眺めつつ、大屋根から降りそそぐガムランの響きに身も心も浸されるひと時は、まさに至福、です。
お好きな方には究極のヒーリング・ミュージックとも言われます。大きなCD屋さんなら、ワールド・ミュージックの棚に1枚や2枚は置いてあると思うので、聞いてみてください。(とくに、気持ちよく眠りたい時には最高ですよ~)



マルドウォ・ララス
香苗がジャワ舞踊にかかわる活動をするときの屋号です。名付け親はK.R.T.サスミント・ディプロ師。師から「教えたこと(ジャワ舞踊)を多くの人に見せてジャワ文化を広めてくれることが恩返しだ」と言われているにもかかわらず、香苗のPWCP留学に伴い今は活動休止状態なので、ほんの申し訳ですが、ここに名前を掲げておきます…。



これまでの主な活動

●自主公演
毎回100人近くのお客様に来ていただきました。インドネシア芸術大学舞踊科に留学された岡村さゆきさんと共に、多くの友人たちの助力を得て(みんな、ありがとう!)、さまざまな演目を上演しました。

1995年第1回@スペース・プロット(阿佐ヶ谷)
予想お上回るお客様に狭い会場がぎゅうづめ。うれしい誤算でしたがご迷惑をおかけしました。ジャワの雰囲気を感じ取っていただこうとお出ししたジャワ料理とジャワのお茶(「ジャワティ」じゃないですよ。実際はジャスミン茶です)が好評。

1996年第2回@スペース・エッジ(渋谷)
2日間の連続公演。ジャワで踊りを見るときと同じように、お茶とお菓子を楽しみながらゆったり見ていただきました。公演後半は、ダンサーによる対談形式のレクチャー。対談のゲストにはインド舞踊バラタナティヤムの野火杏子さんに来て頂きました。

1998年第3回@スペース・エッジ(渋谷)
引き続き2日間の連続公演。ジョグジャで幼時から研鑽を積んだダンサー2人をお迎えしました。また「一粒で二度おいしい」を標語に、インドネシアのスンダ地方の舞踊 とインド舞踊バラタナティヤムもゲストに来ていただき、充実の演目でした。



●共同企画公演

1998年「舞アジア」@フジタヴァンテ
モダン・ナティヤム・カンパニー 、アルカマラーニ舞踊団、青絃社との共同企画。インド舞踊のバラタナティヤム、ベリーダンス、エジプト舞踊、バリ舞踊、舞踏、そしてジャワ舞踊の6つのエスニック・ダンスを一堂に集め、3日間にわたって公演やワークショップ、民芸品の販売などを行いました。



●およばれ

*1996年 鹿児島大学多島圏研究センター主催ジャワ舞踊公演
 (東南アジア史学会大会記念イベント
*その他出張やワークショップ多数。

 
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