CAFE 香庵 [koh-an]
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かなねこめがね
庵主はいくつもの色眼鏡でものごとを見ています。そこで仕入れた個人的に旬の話題をとれたて直送。ご自分の舌でよくお確かめの上お召し上がりください。

ご意見ご感想などいただけたら幸いです。
お返事は書けないかもしれませんが、
大切に読ませていただきます。
E-mail:cafekohan@aol.com
 
  2003-06-17  
  ゆず  
  かなねこめがね最初の話題は、「ゆず」。
というタイトルのマンガの話。
作者須藤真澄+飼い猫「ゆず」の暮らしを描いた連作短編集です。
猫好きなら、身につまされつつ笑わずにはいられません。

「ゆず」は、すっごく愛らしい♂のキジ猫ですが、
脳みそが「コメツブ大」。
目の前にけんか相手がいても、ふと水たまりに浮かぶ木の葉に気を取られると、
もうけんか相手の入る余地がない。忘れちゃう。
その姿が、他人事とは思えません。

私は、何かに関心が向くとその前にやりかけていたことを
完璧に忘れます。
午前中に洗濯機を回して、そのまま他のことに没頭してしまい、
ふと気づくと夜だった、なんてことはしょっちゅう。
自動車免許も、何かに気を取られてよそ見運転して事故るのが
あまりに確実なので、取りません。
これで人様にご迷惑をかけたことも数知れず。すいません。

その一番の目撃者は同居人です。
以前は私を「トリ頭」と呼んでいたのですが、最近は
おバカが露見した際に「ゆずー!」と言うようになりました。

でも実は、「ゆず」と呼ばれるのはうれしくもあります。
すごくかわいいから自己愛が満たされるのはもちろんですが、
ゆずは常に「今・ここ」に生きているんですよね。
記憶も持続しない。
いやなこともいいことも、愛も憎しみもすっきり忘れて、
夏だ!お外だ!と思ったら「ばびゅーん!」と飛んでいってしまう。
そのあっけらかんとした潔さ、元気さに憧れます。
ある意味、究極の自由の境地じゃないですか。
めざせ、「ゆず」。

でも人間社会で人間をやっている以上、とってもはた+(時に)自分迷惑なんで、
パートタイムでいいんですけど。
そして、私が時々「ゆず」になっても怒らないわが同居人たまにゃん、
そして多くの友人知人のみなさま、ありがとう。

*「ゆず」をお読みになりたい場合は、ものすごく大量にマンガをおいている本屋さんか、ネットの本屋さんで検索されることをお勧めします。

 
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